昭和21年 掛幅全紙 121×72cm
「圓融えんゆう」は、一切の存在がそれぞれの個性を発揮しつつ、相互に融和し、完全円満なる世界を実現していること。「自在無碍じざいむげ」は自由自在で妨げる何物もないこと。 水戸市郊外の八光農場で書かれたもので、薄い毛布のようなものを下敷きの代用としたのであろう、畳の目が浮き出ている。また、穂先のすり切れた使い古した筆のためか、墨含みに少々難のある筆を実に上手に使いこなしている。